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故・鹿山利明氏作折畳みナイフ

鹿山利明しかやまとしあき(1933-2020)享年87
最後の職人と云われた藤本保広(1927-1987)の唯一人の後継者で東京ナイフを伝える最後の人。鹿山氏は藤本同様、ブレードの焼入れを外注する事なく、ご自分で処理し、ハンドルなどもすべてひとりで製作する「自己完結型」のナイフメーカーでした。
フォールディングナイフは洋ナイフの中で最も難しい為、シースナイフメーカーが主流の中、手のかかるフォールディングナイフにこだわり、ロールアップヒルト、マジックナイフ、サイドロックなど他の多くのメイカーが試みても製作できなかったモデルを、師の藤本と共に試行錯誤の末、完成させています。
鹿山氏は19歳から33年間の職人時代を経て、鹿山(T.Shikayama)銘で独立し作品をうみ出しており、日本でトップクラスのキャリアを持つカスタムナイフメイカーでした。
ですが、2020年2月に惜しまれながら逝去されました。
藤本ナイフを継承して世界に通用するナイフメーカーの作品が今後は入らないということになります。

商品の状態
中古品ですので擦れ・傷・変色・錆等はあります。ただ、ブレードはきれいな状態なのと、機能上の問題は全くありません。折畳みは(このナイフの売りですが…)とてもなめらかで気持ち良く動作します。カチッっとすごくしっくりする音と感覚でブレードがロックされ、畳むときもなめらかな動作で刃が収まります。気持ちがいいので、意味もなく刃を出したりしまったりしてしまいます。

品名　　　：リトルホーン（ジェス・ホーンタイプ）
全長　　　：140mm
重量　　　：44ｇ
ブレード材：ATS-34
ブレード長：60mm
ハンドル　：ハードウッド/おそらくアイアンウッド
ボルスター：ニッケルシルバー
ハンドル長：80mm