Kaala KU-1 ソプラノウクレレ Made in Japan 送料込み

サウンドの比較／資料作りのために40本以上収集してきた思い入れのあるコレクション品の放出です。長文ながらお付き合いください。

 島村楽器のオリジナルブランド『Kaala（カアラ）』。国内最大級のエレキギター／アコースティックギターのOEM工場として知られるフジゲンによる製造で材料、設計、製作方法まで細部にこだわり、丁寧に仕上げられたウクレレです。

『KU-1』はコア合板ボディ、マホガニーネック、ローズウッド指板の嘗ての主力モデルで、国産ウクレレのトップブランド『Famous（フェイマス）』でいうとコアらしいカラッとしたサウンドと鳴りの良さで人気の『FS-5』に相当する機種です。
FS-5はウクレレ専用に開発された薄いコア合板で作られており、そのサウンドは「板が良く振動して鳴っている」といった印象ですが、『KU-1』は恐らくアコースティックギターと共通の材を使用しており、「箱の中で共鳴して鳴っている」ように感じます。Famousがしっかりした作りながらどこか良い意味で「ウクレレらしいチープさ」を感じさせるのに対して、Kaalaには「アコースティックギター的なもの」を感じます。このあたりは昭和のウクレレブームから業界を牽引してきたフェイマスと多くのブランドのOEMで品質の良い楽器を製造してきたフジゲン、各メーカーの基本理念・コンセプトの違いを見ているようで興味深いです。

『KU-1』はウクレレ弦の比較テストのために3台所有しています。今回お譲りするものにはクリアナイロン弦が張ってあります。他の2本にはそれぞれブラックナイロン弦、フロロカーボン弦を張っていますが、どれもそれぞれの弦の特徴が出て『KU-1』には合います。弦を選ばないウクレレです。
本体はほぼ傷の無い非常に綺麗な状態です。ただボディ及びヘッド縁にうっすらと塗装の白濁があります。手持ちの内のもう一本も同じ状態ですので『KU-1』の初期製造と思われる個体にはよく見られる症状だと思います。もちろん見た目だけの問題で音質的には全く影響ありません。上質なネック／指板材、牛骨製のナット／サドルの採用など非常にしっかりした作りのウクレレです。

 送料の負担が少なくて済むように『かんたんラクマパック／送料込み』の価格設定にさせていただいております。ですので値引き交渉はご遠慮ください。