アンティークビスクドール ケストナー143 確認画像

刻印は　　　madein
HGermamy12
143
画像2について
ケストナーは刻印がわからないことが多く、困られている方が多いのでは、と記載させていただきました。こちらは、刻印の辞典より載せています。翻訳本はありません。
ケストナーのサイズ表です。アルファベットと、その横の1〜2字の数字はサイズを表します。(それぞれに1/2が付くこともあります)
ただし、身長ではなく、頭囲です。もちろん、顧客向きではなく、工場内での申し送りでしょう。従業員二千数百人の大企業、工房という言葉で連想する作り方ではなく、分業化されていた筈です。

この表では身長が分かりませんが、おおよその推測はできます。こちらの143はHの12で48cm。我が家に80cmがいますが、Mの16です。とすると、最大のpの19はおそらく軽く100cm越え。最大と最小は希少で価値が高いと言われています。

ご存知のように、3桁の数字がモールドナンバーになります。このドールは143モールドです。ケストナーは、ほとんどが1からと、2から始まります。(ケストナー本を参考にしています。)

なお、madeinGermanyの刻印があれば、ケストナーに限らず1892年以後なので、初期のドールではありません。
また、アンティークビスクドールのヘッドは一つの型から何十個も型取りして作られています。同じモールド(型)でも、何度も使って摩耗した型から作られたものは価値が下がります。小鼻あたりがくっきりしているかどうかですぐわかります。
国内には昭和のアンティークドールブームの頃の本しかないので、ごく初歩的な知識を追加しておきます。
頭部のカットが水平または少し斜めなのがドイツ、深く大きく斜めにカットされているのがフランスです。
ただし、エデンベベはドイツ人が作ったフランス人形、
また、SFBJは、シモン＆ハルビッヒなどが製造したドイツ製フランス人形が多いです。ジュモーのモールドを使った初期のものと、いかにもドイツ風の、頭が水平カットのジュモーに似てないものとがありますね。

間違いを指摘いただければ、即変更致しますm(__)m